
【つよつよ技科大生第2弾!!】新入生で構成された3人組バンド「そふもあ」の挑戦 ~未熟を楽しむ彼らのストーリーとは~
はじめに
もうすぐ新年度が始まるというこの時期
「大学生活で何か新しいことを始めたい」
「面白い仲間と出会って何かを作り上げてみたい」
そんな風に思っている方も多いのではないでしょうか。
今回インタビューさせていただいたのは、2024年度に豊橋技科大に編入し、そこから結成した3人組バンド「そふもあ」です!
それぞれ異なる音楽趣味と背景を持ちながらも、“表現したい”、“作りたい”という思いを軸に結成した彼らは、音楽活動を通じて何を感じ、どんな挑戦を続けているのか。
バンドに興味のある人はもちろん、新しい仲間との出会いを求めている人や、少しでも何かにチャレンジしてみたいと思っている人にも届くストーリーが詰まっています。
ぜひ、最後までお読みください!
(ライター:岩隈)
そふもあメンバー紹介

江戸龍ノ介さん
学部3年 情報・知能工学課程
青森県出身で函館高専を卒業。バンドではボーカルとギターを担当し、主に作曲を手がけている。もともと弾き語りを始めたことをきっかけに曲作りをスタートし、銀杏BOYZやTHE BLUE HEARTSといったバンドから大きな影響を受けながら、精力的に音楽活動を展開中。

あらきさん
学部3年 機械工学課程
松江高専出身で、バンドではドラムを担当している。普段はYOASOBIやOfficial髭男dismなどのポップスをよく聴き、そのリズム感やメロディセンスをプレイに取り入れながら音楽活動を行っている。

さちさん
学部3年 情報・知能工学課程
八戸高専出身で、バンドではベースを担当。吹奏楽部でホルンやトランペットを経験し、アニソンやボカロを好む音楽性を持つ。ベースは初心者からスタートしながらも、これまでの管楽器経験を活かしつつ幅広いサウンドを探求中。
個性派3人組「そふもあ」の正体

バンド名に込められた意味

岩隈
早速ですが、「そふもあ」というバンドについて聞いていきたいと思います!
まずは「そふもあ」という名前の由来を教えてください!

江戸さん
元々は僕が函館で弾き語りしていたときに、Twitterで応援してくれていた人のハンドルネームが“そふもあ”という名前で、仮でバンド名にしてみたんです。

さちさん
そこからあやかって、一旦それにしますかってなりましたね。

江戸さん
この“Sophomore”って英語で“大学2年生”という意味なんですけど、別の意味があって、完全に初心者ってわけではないけど、まだまだ未熟みたいな、未熟者みたいな意味があります。
これが自分たちに結構ハマるなって思ったのと、響きが可愛く略す必要もなく覚えやすいということで、これでよくないかって話をした結果「そふもあ」に決まりました!

岩隈
響きの可愛さと“まだまだ成長途中”のイメージが一致したということですね!
確かに、ひらがなで覚えやすく呼びやすいです!一発で覚えました笑
「そふもあ」結成のきっかけ

岩隈
なんでオリジナルバンドをやろうと思ったのか、また、結成が新年度すぐの4月ということもありどのように3人のメンバーが集まったのか教えてください!

江戸さん
何かやってみたいっていうか、自分が何か表現する場が欲しいみたいなことをずっと思っていて、それでバンドを組みたいと思うようになっていました。
高専4年生くらいの時から自分のモヤモヤした思いとか、苦しいこととかを吐き出すために曲を作るようになりましたが、だんだんと「誰かに聞いてほしい」、「発散できる場が欲しい」という思いが生まれ始めてバンドがやりたいなって。
その後、技科大に進学することが決まり、軽音楽部があると知って組みたいという思いが強くなりました!
そして、募集のツイートをしました!

岩隈
そして、そのツイートにメンバーから反応が来たという感じでしょうか?

あらきさん
そうですね。僕はドラムしかできないし、曲を作るスキルはない。
でもバンドには興味があって、ちょうど大学で何かやろうと思っていたところに江戸くんの募集を見つけて、勢いで連絡しました!

さちさん
私は入学直後に3系の新入生交流会があって、そこで「青森で八戸高専出身で元々吹奏楽をやっていてベースもちゃんとやりたいと思っています」と自己紹介したら、江戸くんから「バンドやりませんか?」って声をかけてもらったんです。最初は社交辞令かと思っていたけど、ガチでした笑

江戸さん
ですが、誰でもいいから2人を誘ったわけではないんですよね。
さっちゃんは、青森出身だとか色々と話して波長合いそうだなと思い、ベースをやっているなら、この人とやりたいって思って。
あらきは、連絡をくれた時に、わざわざ自分の昔の演奏の動画を送ってくれて、それですごい誠実な人だなって思い、この人だったら一緒にやれるかもしれないって思いました。

岩隈
軽い気持ちで作ったら崩壊しちゃいそうな気もしますが、しっかり結成前にその人間性の部分もフォーカスして入ってらってたからこそ、 1 年続いているんですね。すごいです!
SNSで見ているとめっちゃ仲いいなっていう印象があります笑
オリジナル曲『でかい犬になりたい』
そふもあのオリジナル曲「でかい犬になりたい」は、サブスクで配信されています!
ぜひ、以下のリンクから聴いてみてください!
曲に込められた想い

岩隈
オリジナル曲の「でかい犬になりたい」について教えてください!
サブスクで配信されてから自分も聴いていますが、曲名がもう気になっちゃいます笑
この曲はどういう想いで作ったのでしょうか?

江戸さん
名前からキャッチーさがありそうですが、実は結構ネガティブな歌詞なんです。
でかい犬に限らずとも犬って、生きてるだけで可愛がってもらえたり、“存在”を肯定してもらえたりするじゃないですか。
人間だと「○○ができるから偉い」みたいに条件付きで褒められることが多いけれど、本当は「そのままの自分で認めてほしい」という気持ちがあって。それを素直に表現したらこういう曲になりました。

岩隈
Twitter でもよく犬になりたいって見るのはそういう理由だったんですね!
あと、Noteの記事を読んだんですが犬は飼っていないんですよね笑

江戸さん
犬が大好きなんですが、実は飼ってないんです笑
あとは、作った時の思いとしては、とにかく覚えてもらいたいというのがありました。とにかくメロディとか覚えやすくして繰り返しも多い曲になっています。

さちさん
替え歌とかもしやすい曲なんですよね、みんな猫になりたいとか色々替え歌してくれます笑

岩隈
この前のライブでききましたけど、印象にめっちゃ残ってます。
しかも、まず曲名聴いた時にやっぱり気になりました。でかい犬になりたいって何。ってなっちゃうから興味は惹かれました笑
江戸さんが執筆したNote記事では、バンド結成の経緯やメンバーの想いが綴られています。
最初に曲を聴いたメンバーの感想

岩隈
江戸さんが弾き語りで仮の音源を作って、それを2人に聴かせたんですよね。その時どう思いました?

あらきさん
最初は「でかい犬になりたい…?」とタイトルだけ聴くとコミカルな感じがする。でもドラムのリズムを考えながら歌詞を読むと実は深い。キャッチーだけど、しっかり考えられている曲だなと思いました。

さちさん
「あ、この人はでかい犬になりたいんだ」って(笑)。最初はサビだけ作ってて聞いたら良いってなりました。
私自身は2人がやりたいことをやって嬉しかったら嬉しいって思っているのもあって良かったです。

江戸さん
二人に聞かせる時でさえすごい恥ずかしいですけど、2人とも肯定的に受け止めてくれたのでありがたかったですね。
作曲の進め方

岩隈
曲はどんな感じで作っているんですか?
作詞作曲は江戸くんが?

江戸さん
僕が最初にギター1本で弾き語りの状態で作ります。そこから2人に聴かせて、「この部分どうしようか」とか、ドラムやベースのアレンジを3人で詰めていきますね。

あらきさん
ドラムはまず曲を聴きながらイメージを膨らませて、叩きたいパターンを何個か試し、そのなかで一番合いそうなのを提案します。
最終的には江戸くんのイメージも聞いて微調整する感じですね。

江戸さん
僕はもともと弾き語りをやっていて、それでもバンドをやりたいって思った理由の1つが、「みんなで曲を作りたい」という思いだったんです。
昔は自分一人でパソコンで作ったりとかはしてたんですが、自分と違う趣味を持った人と集まって、それで起こる化学反応を楽しみたいと思うようになりました。
だからこそ、2人には感謝しています。
目指す先とこれからの活動

岩隈
これからの目標や「そふもあ」として実現したいことがあれば教えてください!

江戸さん
最初の目標はロックバンドちゃんとやりたいという感じでやってたんですけど、でも今の目標はそれとは変わっていて、卒業までこの3人でやり続けたいというのを一番の目標として僕は思っています。

あらきさん
今は一年目で、シングルを出し新入生がやっているという付加価値もあり、みんなに注目されている。
だけどそのままでは飽きられると思っているので今まで以上に成功させないとなって。
あとは、江戸くんが作りたいと思っていることを全力でサポートするのが目標というか頑張りたいことです。

さちさん
あらきくんも言ったんですけど、「そふもあ」として目標を最初に示してくれるのは江戸ちゃんなので、2人がやりたいことにまずは頑張ってついていきたいと思います。

江戸さん
「そふもあ」として具体的に言うと、もっと音源を作って発表したいし、豊橋だけでなく名古屋のライブハウスなんかにも出てみたいです。
音源に関しては、「でかい犬になりたい」の音源は全部自分たちで録音・ミックスしていて、ギターもベースも宅録で、ドラムも打ち込みでやってもらって。ボーカルも軽音の部室で撮って、ミックスとかマスタリングとかも僕がやっているので、今後もそういう形で作品を増やしていきたいです。
技科大軽音楽部の魅力

岩隈
3人とも軽音楽部に所属して活動されていますが、
軽音活動を通して得られる経験とか、何かおすすめなポイントみたいなことがあれば教えてください!

江戸さん
人と関わるきっかけになりますね。
楽器が上手くなるとかどうか以前に“バンドを組んで音を合わせる”って、人間関係が大事。
僕も人と関わるのが苦手ですけど、音楽を通じてたくさんの人とつながれると言うのがかけがいのないものだと思います!

あらきさん
技科大の軽音楽部は“部”というより“コミュニティ”っぽいんです。サークルとして場を提供するだけで、先輩がバンドを割り振るわけじゃなくて、自分たちでメンバーを見つけて、練習日も決めて、とにかく主体的に活動できる。
そこから交流が広がるし、コミュ力も上がると思います。
やっぱりバンドの技術もですが人との関わりっていう部分でも役になっているなと思います。

さちさん
私自身、ボカロやアニソン以外の音楽はあまり聴いてこなかったので、軽音部に入ってロックやポップスなど新しい曲を知れて音楽の視野が広がりました。
音楽の知識がある先輩も多いし、優しいから教えてくれますし、上手い人の演奏を生で聞いて学ぶ機会も多いし、技術的にも成長できます。
身近に上手い人がいるってことで自分の音と向き合えたりして技術面も成長できていいなと思います!
新しく挑戦したい人へのメッセージ

岩隈
この記事の目的として、学生の挑戦している人を知ってもらって、他の人も一歩踏み出してもらいたいと言うのがあります。
この記事を見て、自分もなんか軽音に限らずなんか新しいことやってみようかなって思っている人に向けて、今オリジナルバンドを組むっていうことに挑戦している江戸くんから、今挑戦しようと一歩踏み出そうとしてる人たちに何かアドバイスだったりあれば聞きたいです。

江戸さん
難しいですけど、僕は勢いで頑張ったというか、勢いでやったらバンドを組めました。
とりあえず初速っていうか、学校に入った後の勢いとかも重要ですし、とにかくやりたいって思うことがあるなら突き進むって言うのを大事にしてほしいですね。
あとは、人との関係もちゃんと重視していかないとなってこともすごい思っています。
結局今続けられているのは、この 2 人に出会えたからだし、あらきとさっちゃんに出会えたからなので、そういう人との出会いとか縁とかも大事にするべきなのかなと思っています。
以上が、「そふもあ」のみなさんへのインタビューでした。
そふもあの今後の活動に注目!
今回、紹介した、「でかい犬になりたい」のサブスク配信はこちらから!
各種SNSで活動を発信しているので、ぜひフォローしてみてください!
Twitter: @sophomore0715
Instagram: @sophomore0715
Youtubeには今回紹介した「でかい犬になりたい」以外の曲も動画配信しているのでぜひみてみてください!
Youtube: https://www.youtube.com/channel/UCC6w0sMgy36IXAiuWRUvR8A
また、記事内で紹介したNote記事もぜひ読んでみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
コラム:なぜ技科大を選んだのか?(編入の経緯)

岩隈
ちょうど新年度で新入生が入ってくる時期でもあるので、「どうして豊橋技科大に編入したの?」という話も伺いたいです。

江戸さん
実は最初、別の大学を目指していたんですが、病気になって成績が落ちてしまい推薦がもらえなくなったんですよ。
それで悩んでいたら、友人が「豊橋技科大っていう面白い大学があるし、軽音楽部も大きいらしいよ」と教えてくれて。
推薦だと書類審査なので受験勉強の負担が少ないのもあって、ここだ! と思いました。

あらきさん
僕は高専に入学したときから大学進学が頭にありました。
5年のころは卒研やサークル活動も忙しかったので、成績だけ見て評価してくれる推薦がすごく魅力的で。
地方の国立か技科大で悩んだんですけど、技科大を選びましたね。

さちさん
私は当初、専門学校か就職かで考えていたんです。
でも担任の先生に「せっかく推薦を出せるなら受けてみなよ」と言われ、受かったので「じゃあ行ってみようかな」と。
先生にも「もっと広い世界や人との出会いを経験したほうがいい」と背中を押してもらったのが大きかったです。